就労継続支援A型・B型などの就労支援事業所では、軽作業だけでなく、パソコンを使った仕事に取り組める場合があります。「パソコン作業では何をする?」「未経験でもできる?」「データ入力やWeb作業は難しくない?」と気になっている方もいるでしょう。
パソコン作業といっても、文字入力だけではありません。商品情報の入力、画像の加工、データ整理、Webページの更新、ネットショップへの商品登録など、事業所によってさまざまな仕事があります。
一方で、パソコンが使えるからといって、すべての作業が自分に合うとは限りません。入力の正確さが求められる仕事、細かな画像確認が必要な仕事、複数の手順を覚える仕事など、それぞれ求められる力が異なります。
この記事では、障がい者就労支援で行われるパソコン作業の仕事内容、身につくスキル、向いている人、苦手な場合の工夫、A型・B型事業所を選ぶ際に確認したいポイントまで具体的に解説します。
この記事で分かること
- 就労支援で行われるパソコン作業の種類
- データ入力・画像加工・Web作業の仕事内容
- パソコン作業で身につくスキル
- パソコン作業が向いている人の特徴
- 苦手な場合にできる工夫
- A型・B型事業所を選ぶときの確認ポイント
目次
1.就労支援のパソコン作業とは
就労支援事業所でいうパソコン作業とは、パソコンを使って商品情報を入力したり、画像を加工したり、Webページを更新したりする仕事を指します。
事業所によって仕事内容は異なり、パソコン作業が中心のところもあれば、軽作業や清掃など複数の仕事の中からパソコン作業を選べるところもあります。
また、「パソコン作業」と表示されていても、実際の仕事内容はさまざまです。文字を入力する仕事だけなのか、Excelを使うのか、画像編集を行うのか、Webサイトを扱うのかによって必要なスキルが変わります。
そのため、事業所を探すときは「パソコン作業があります」という情報だけで判断せず、具体的にどのような仕事を行っているかを確認することが大切です。
2.どんなパソコン作業がある?
就労支援で行われるパソコン作業には、次のようなものがあります。
2-1.データ入力
データ入力は、文字や数字などの情報を決められた場所へ入力する仕事です。
- 商品名を入力する
- 価格を入力する
- 住所や電話番号を入力する
- アンケート結果を入力する
- Excelへ情報をまとめる
入力する内容そのものは難しくなくても、数字や文字を間違えないこと、入力する場所を間違えないこと、入力後に確認することが必要になります。
2-2.商品情報の登録
ネットショップなどで販売する商品の情報を登録する仕事もあります。
- 商品名
- 価格
- 商品番号
- 商品の状態
- カテゴリー
- 商品説明
決められた入力欄に情報を登録するため、入力作業に加えて、元の資料と画面を見比べながら確認する力も必要です。
中古品などを扱う場合は、商品ごとに情報が異なるため、一つずつ確認しながら入力することがあります。
2-3.画像加工
商品の写真などをWebサイトやネットショップで使用できるように加工する仕事もあります。
- 画像の不要な部分を切り取る
- 画像の大きさをそろえる
- 傾きを直す
- 明るさを調整する
- 決められた名前で保存する
高度なデザイン技術が必要な仕事だけではありません。マニュアルに沿って、決められたサイズへ画像を整えるような作業もあります。
2-4.Webページの更新
事業所によっては、Webサイトの簡単な更新作業を行う場合があります。
- 文章を入力する
- 画像を登録する
- 既存ページの情報を修正する
- 商品ページを作成する
- 公開前に表示を確認する
Web作業というとHTMLやプログラミングを想像するかもしれませんが、すべての作業で専門的なコードを書くわけではありません。
管理画面へ文章や画像を登録するなど、基本的なパソコン操作から始められる作業もあります。
2-5.ネットショップ運営補助
商品情報の登録、画像加工、在庫情報の確認などを組み合わせたネットショップ運営の補助作業もあります。
例えば、商品の写真を確認し、画像を加工した後に商品情報を入力し、登録内容に間違いがないか確認する、といった流れです。
複数の作業がつながっているため、慣れてくると「自分が担当した情報が実際の商品ページになる」という仕事の流れを理解しやすくなります。

3.データ入力では何をする?
データ入力で最も大切なのは、速さよりも正確さです。
例えば、100件の情報を短時間で入力できても、数字や商品名に間違いが多ければ、仕事としては修正が必要になります。
最初は入力速度を気にしすぎず、決められた場所へ正しく入力し、入力後に確認する習慣をつけることが大切です。
作業では次のような流れになることがあります。
- 入力する資料を確認する
- 指定された画面やファイルを開く
- 決められた項目へ入力する
- 入力内容を元資料と見比べる
- 保存する
- 完了したことを報告する
単純に見える作業でも、入力・確認・保存・報告までを一つの仕事として行うことがポイントです。
4.画像加工では何をする?
画像加工では、Photoshopのような専門ソフトを使う場合もあれば、比較的簡単な画像編集ツールを利用する場合もあります。
重要なのは、どのソフトを使えるかだけではなく、「どの状態まで加工すれば完成なのか」を理解することです。
例えば、商品画像を加工する仕事では、次のようなルールが決められていることがあります。
- 画像を正方形にする
- 商品が中央に来るように切り取る
- 決められたサイズに変更する
- ファイル名を商品番号にする
- 指定されたフォルダへ保存する
画像編集が好きでも、仕事として行う場合は、自分の好みで加工するのではなく、決められたルールに合わせる必要があります。
「見栄えを良くする力」だけでなく、「指示どおりに仕上げる力」も仕事では重要です。
5.Web作業では何をする?
Web作業には、Webページへの文章入力、画像登録、商品ページの作成、既存情報の修正などがあります。
作業内容によっては、HTMLやCSSなどの知識が必要になる場合もありますが、すべてのWeb作業で専門的な知識が求められるわけではありません。
例えばWordPressなどの管理画面を利用する場合、決められた場所へ文章を入力し、画像を選択して登録するなど、基本的な操作で行える作業もあります。
一方で、文章をどこへ入れるか、画像サイズをどうするか、公開前に何を確認するかなど、複数の工程を覚える必要があります。
最初からすべての工程を覚えるのではなく、「文章入力だけ」「画像登録だけ」のように作業を分け、慣れてから担当範囲を増やす方法もあります。
「IT作業=難しい仕事」とは限らない
パソコンを使う仕事には、専門的な知識を必要とする作業もあれば、決められた手順に沿って入力・確認する作業もあります。仕事の名称だけで判断せず、実際の作業内容を確認しましょう。

6.パソコン作業で身につく力
パソコン作業を続けることで、タイピングなどの操作だけでなく、仕事を進めるためのさまざまな力を身につけることがあります。
6-1.正確に入力する力
データ入力では、正しい情報を正しい場所へ入力することが基本です。
作業を繰り返す中で、「入力したら元資料と確認する」「数字は一桁ずつ確認する」など、自分なりの確認方法を身につけていくことがあります。
正確さはデータ入力だけでなく、事務作業や商品管理などさまざまな仕事で必要になります。
6-2.手順を確認する力
パソコン作業では、複数の操作を決められた順番で進めることがあります。
例えば、画像を加工した後にファイル名を変更し、指定されたフォルダへ保存する、といった流れです。
最初は手順書を見ながら作業し、分からなくなったら確認することで、少しずつ一人で進められる範囲を増やしていきます。
6-3.ファイルを管理する力
パソコン作業では、ファイルやフォルダを適切に管理することも重要です。
- 決められた名前で保存する
- 指定されたフォルダへ保存する
- 元のファイルを消さない
- 完成版と作業途中のファイルを区別する
「どこへ保存したか分からない」となると、作業そのものが正しくても仕事が完了しません。ファイル管理も、実務で必要な基本スキルの一つです。
7.向いている人の特徴
パソコン作業は、障がいの種類だけで向き・不向きを決めるものではありません。
例えば、次のような作業が比較的取り組みやすい方は、パソコン作業が選択肢になることがあります。
- 一人で集中する作業が好き
- 文字や数字を確認することが苦にならない
- 決められた手順に沿うことが得意
- 同じ作業を繰り返すことができる
- パソコンやスマートフォンの操作に興味がある
- 細かな違いに気づきやすい
一方で、パソコンが好きだから必ず仕事として向いているとは限りません。
自宅で動画を見る、ゲームをする、インターネットを利用するといった操作と、決められたルールに沿って仕事を行うことは異なります。
見学や体験を利用し、実際の作業をしたときに集中できるか、疲れすぎないか、手順を理解できるかを確認することが大切です。
8.苦手でも取り組める?
パソコン操作に慣れていないからといって、最初からパソコン作業をあきらめる必要はありません。
事業所によっては、マウス操作や文字入力など基本的なところから練習できる場合があります。
また、作業が難しい場合でも、困っている部分を具体的にすると工夫しやすくなります。
- 入力場所を忘れる → 入力箇所を色で示す
- 手順を忘れる → 写真付き手順書を使う
- 数字を間違える → 入力後に一項目ずつ確認する
- 複数画面で混乱する → 一つの画面ずつ進める
- 操作を覚えにくい → 同じ作業を繰り返して練習する
「パソコンが苦手」とまとめるのではなく、「文字入力はできるが保存場所が分からない」「マウス操作はできるが複数の手順を覚えるのが難しい」と整理すると、必要な支援が分かりやすくなります。

9.パソコン作業で注意したいこと
パソコン作業は座って行うことが多いため、身体的な負担が少ないと思われることがあります。
しかし、長時間画面を見ることで目が疲れたり、同じ姿勢を続けることで肩や腰に負担がかかったりする場合があります。
- 一定時間ごとに休憩する
- 画面との距離を確認する
- 椅子や机の高さを調整する
- 同じ姿勢を長時間続けない
- 目や身体に疲れを感じたら早めに伝える
また、集中しすぎて休憩を忘れる方もいます。作業そのものができるかだけでなく、無理なく継続できる時間を確認することも必要です。
午前中は問題なく作業できても、午後になると入力ミスが増える場合は、作業時間や休憩の取り方を見直すことも考えられます。
作業後の疲れ方も確認する
「作業中にできたか」だけでなく、作業終了後や帰宅後にどの程度疲れているかも確認しましょう。続けられる働き方を考えるためには、作業時間と生活全体のバランスを見ることが大切です。
10.A型・B型で違いはある?
就労継続支援A型とB型のどちらでも、事業所によってはパソコン作業を行っています。ただし、A型・B型だから特定のパソコン作業を行うという決まりがあるわけではありません。
就労継続支援A型は、事業所と雇用契約を結んで働く障害福祉サービスです。
就労継続支援B型は、雇用契約を結ばず、生産活動などに取り組みながら働く経験を積む障害福祉サービスです。
同じ「データ入力」という仕事でも、事業所によって作業量、求められる正確さ、作業時間、支援方法などが異なります。
A型とB型の違いについては、福祉サービスの比較ページも参考にしてください。
11.事業所見学で確認すること
パソコン作業を希望する場合は、事業所見学で実際の作業内容を確認しましょう。
- どのようなパソコン作業があるか
- データ入力では何を入力するか
- 画像加工ではどのソフトを使うか
- Web作業はどこまで担当するか
- 未経験から始められるか
- 手順書やマニュアルがあるか
- 分からないとき誰に質問するか
- 一日どのくらいパソコンを使うか
- 他の作業へ変更できるか
例えば「Web制作あり」と書かれていても、実際には商品ページへの文字入力が中心の場合もあれば、画像加工やページ作成まで行う場合もあります。
反対に「データ入力」と書かれていても、Excel入力だけではなく、商品検索や画像確認など複数の工程を含むこともあります。
仕事内容の名称ではなく、「実際に一日どのような作業をするのか」を確認すると、自分に合うか判断しやすくなります。
だいこん畑の各事業所については、事業所一覧から確認できます。
12.パソコン作業のよくある質問
パソコン初心者でもできますか?
事業所や仕事内容によって異なります。マウス操作や文字入力など基本的な操作から始められる場合もあります。見学時に必要なスキルや練習方法を確認しましょう。
タイピングが遅くても大丈夫ですか?
作業内容によります。最初から速さだけを求められるとは限りません。正しく入力できることを確認しながら、慣れるにつれて作業速度を上げていく方法もあります。
Excelが使えないとできませんか?
すべてのパソコン作業でExcelを使用するわけではありません。専用の入力画面やネットショップの管理画面を使用する仕事もあります。仕事内容を確認してから必要な操作を練習します。
Web制作にはプログラミングが必要ですか?
必ずしも必要ではありません。文章や画像を管理画面へ登録する作業など、コードを書かずに行うWeb作業もあります。一方、仕事内容によってはHTMLやCSSなどを使用する場合もあります。
パソコン作業なら在宅でできますか?
パソコンを使う仕事だからといって、必ず在宅で利用できるわけではありません。在宅での支援や作業が可能かどうかは、サービスの取扱いや事業所の支援体制、本人の状況などによって異なります。希望する場合は事業所へ確認してください。
A型とB型のどちらでもパソコン作業はできますか?
パソコン作業を行っているA型・B型事業所はありますが、仕事内容は事業所ごとに異なります。サービスの種類だけでなく、実際の作業内容を確認することが大切です。
パソコン作業から一般就労を目指せますか?
パソコン作業で身につけた経験が、一般就労を考える材料になる場合はあります。ただし、パソコンスキルだけで就職が決まるわけではありません。勤務の安定、仕事の正確さ、報告・相談、希望する求人との適性なども合わせて考えます。
まとめ
障がい者就労支援で行われるパソコン作業には、データ入力、商品登録、画像加工、Webページの更新、ネットショップ運営補助などさまざまな仕事があります。
- パソコン作業の内容は事業所によって異なる
- データ入力では速さより正確さも重要
- 商品情報の登録では資料との照合が必要
- 画像加工では決められたルールに沿って仕上げる
- Web作業でも必ずプログラミングが必要とは限らない
- 手順確認やファイル管理も仕事の大切なスキル
- パソコンが得意でも実際の作業との相性を確認する
- 苦手な部分は手順書などの工夫で取り組める場合がある
- 見学では作業名ではなく実際の仕事内容を確認する
「ITの仕事」「Webの仕事」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、就労支援で行われるパソコン作業には、決められた情報を入力する仕事や、画像のサイズを整える仕事など、基本的な操作から取り組めるものもあります。
一方で、仕事内容によって必要な力は異なります。パソコンが好きかどうかだけではなく、正確に入力できるか、手順を確認できるか、一定時間集中できるかなど、実際の作業を通じて自分に合うか確認してみましょう。
パソコン作業を希望している場合は、事業所見学や体験の際に、実際に使用するパソコンや作業内容を確認し、自分が無理なく続けられる仕事かを考えることが大切です。
大阪市で就労継続支援事業所を
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自分に合う働き方を
だいこん畑で
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だいこん畑では、
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事業所を運営しています。
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