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就労継続支援B型

精神障害のある方に向いている就労継続支援B型の仕事内容と選び方

「体調に波があり、毎日同じように働けるか不安」「人とのコミュニケーションが多い仕事は疲れてしまう」「集中力が続かない日があるけれど、自分にもできる仕事はある?」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

精神障害のある方が仕事を探すときは、仕事内容だけでなく、自分の体調や生活リズム、集中しやすい時間、人との関わり方なども考えながら選ぶことが大切です。

就労継続支援B型では、軽作業、パソコン作業、清掃、ものづくりなど、事業所によってさまざまな仕事があります。また、一般企業のように決められた働き方へ無理に合わせるのではなく、本人の状況を確認しながら作業内容や利用方法を考えていく場合があります。

ただし、「精神障害がある方にはこの仕事が向いている」と一律に決めることはできません。同じ診断名であっても、得意なことや苦手なこと、疲れやすい場面は一人ひとり異なります。

この記事では、精神障害のある方が就労継続支援B型を利用するときの仕事選びのポイント、自分のペースで進めやすい作業、安定して通うためのサポート体制、無理なく長く続けるための事業所の探し方について詳しく紹介します。

この記事で分かること

  • 精神障害のある方が仕事を選ぶときのポイント
  • 自分のペースで取り組みやすいB型の仕事内容
  • 軽作業やパソコン作業などの具体例
  • 体調に波がある場合に確認したい支援体制
  • 事業所見学でチェックしたいポイント
  • 無理なく長く通うための事業所の選び方

1.精神障害のある方の仕事選びのポイント

精神障害のある方が仕事を選ぶときは、「できる仕事かどうか」だけでなく、「無理なく続けられる仕事か」という視点も大切です。

仕事内容が自分に合っていても、作業時間が長すぎたり、人との関わりが多すぎたりすると、疲れがたまり継続が難しくなる場合があります。

反対に、現在は経験が少ない仕事でも、作業方法を分かりやすく教えてもらえたり、自分のペースで練習できたりする環境であれば、少しずつ慣れていけることもあります。

1-1.体調の波を考えて仕事を選ぶ

精神障害のある方の中には、日によって体調や集中力が変化する方もいます。

昨日は問題なくできた作業でも、今日は集中しにくいということもあります。そのような場合、毎日同じ作業量をこなすことだけを目標にすると、負担が大きくなることがあります。

仕事を選ぶときには、次のような点も確認しておきましょう。

  • 作業量について相談できるか
  • 休憩を取りやすいか
  • 体調について職員へ伝えやすいか
  • 作業内容について相談できるか
  • 自分の状態に合った利用方法を考えてもらえるか

「調子が良い日にどれだけできるか」だけではなく、「少し調子が悪い日でも無理をせず続けられるか」という視点を持つことも大切です。

1-2.集中しやすい作業を探す

集中しやすい仕事は、人によって異なります。

細かな作業を黙々と進める方が落ち着く人もいれば、同じ作業を長時間続けると集中力が切れてしまう人もいます。

例えば、シール貼りや袋詰めなどの繰り返し作業が合う方もいます。一方で、午前中は軽作業、午後はパソコン作業というように、途中で仕事内容を変えた方が集中しやすい方もいます。

実際にいくつかの作業を経験すると、「この作業なら落ち着いて取り組める」「30分程度なら集中しやすい」「同じ工程を繰り返す方が安心できる」など、自分の特徴が見えてくることがあります。

1-3.人との関わり方も確認する

仕事内容だけでなく、人との関わり方も働きやすさに影響します。

例えば、接客や電話応対など、人と話す機会が多い仕事に強い負担を感じる方もいます。

その場合、個人で進められる軽作業やデータ入力などの方が取り組みやすいことがあります。

反対に、一人で黙々と作業をするより、職員と確認しながら進める方が安心できる方もいます。

「人との関わりが少ない方が良い」と一律に考えるのではなく、自分がどの程度のコミュニケーションなら負担なく続けられるかを確認しましょう。

1-4.得意と苦手の両方を知る

仕事を選ぶときは、自分の得意なことだけでなく、苦手なことを知ることも役立ちます。

  • 急な予定変更が苦手
  • 大きな音があると集中しにくい
  • 複数の指示を同時に受けると混乱する
  • 長時間座っていると疲れやすい
  • 周囲に人が多いと緊張しやすい

このような特徴を職員へ伝えることで、仕事の教え方や座席、作業内容などについて相談できる場合があります。

ポイント

苦手なことをすべて克服してから仕事を始める必要はありません。自分が負担を感じやすい場面を知り、環境や仕事の進め方を調整することで取り組みやすくなる場合があります。

2.自分のペースで進めやすいおすすめの作業内容

就労継続支援B型では、事業所によってさまざまな仕事があります。

精神障害があるからといって、特定の仕事だけが向いているわけではありません。自分が集中しやすいか、疲れにくいか、興味を持って取り組めるかなどを確認しながら仕事を選ぶことが大切です。

B型事業所の仕事内容を幅広く比較したい方は、就労継続支援B型でできる仕事一覧と利用の流れもあわせてご覧ください。軽作業やパソコン作業など、B型事業所で取り組める仕事を紹介しています。

2-1.袋詰めやシール貼りなどの軽作業

B型事業所でよく行われる仕事の一つが軽作業です。

  • 商品の袋詰め
  • シール貼り
  • 封入作業
  • 箱折り
  • 部品の組み立て
  • 商品の仕分け
  • 数量確認

手順が決まっている作業であれば、一度やり方を覚えた後は、同じ工程を繰り返しながら進めることができます。

「次に何をすればよいのかが明確な方が安心できる」「一つの作業へ集中する方が落ち着く」という方には取り組みやすい場合があります。

また、一つの仕事を細かな工程に分けることもできます。例えば袋詰めなら、商品を確認する人、袋へ入れる人、数量を確認する人など、工程ごとに担当を分ける場合があります。

2-2.検品や確認作業

商品や部品などに問題がないか確認する仕事もあります。

  • 汚れがないか確認する
  • 傷や破損がないかを見る
  • 数量が合っているか確認する
  • 商品名と中身が合っているか確認する
  • 決められた位置に部品が付いているかを見る

細かな違いに気づきやすい方や、一つひとつ丁寧に確認することが得意な方には向いている場合があります。

速さだけではなく、正確さや丁寧さを生かしやすい仕事です。

ただし、細かい確認を長時間続けると疲れることもあります。自分が集中しやすい時間を確認し、必要に応じて休憩しながら取り組むことが大切です。

2-3.パソコンを使ったデータ入力

パソコンを使った仕事を行っているB型事業所もあります。

データ入力では、紙やPDF、画像などを確認しながら、指定された文字や数字をパソコンへ入力します。

  • 商品名の入力
  • 商品番号の入力
  • アンケート結果の入力
  • 名簿や一覧表の作成
  • 指定された文章の転記

画面を見ながら一人で進められる作業もあるため、会話が多い仕事に疲れやすい方にとって取り組みやすい場合があります。

パソコン経験が少なくても、事業所によってはマウス操作や簡単な文字入力から始めることができます。

最初からタイピングの速さを求めるのではなく、正確に入力し、入力した内容を確認するところから練習します。

2-4.画像加工やネットショップ関連作業

事業所によっては、商品の写真撮影、画像加工、ネットショップへの商品登録などを行う場合があります。

例えば、次のような工程があります。

  1. 商品を確認する
  2. 写真を撮影する
  3. 写真をパソコンへ取り込む
  4. 画像サイズを整える
  5. 商品名や商品情報を入力する
  6. 販売ページへ登録する

すべての工程を一人で担当するとは限りません。

商品の確認が得意な人、撮影が得意な人、パソコン入力が得意な人など、それぞれの得意な作業を担当する場合もあります。

2-5.清掃作業

清掃もB型事業所で行われることのある仕事です。

  • 事業所内の掃除
  • 机や備品の清掃
  • 共用部分の清掃
  • 建物内の清掃
  • 屋外の簡単な清掃

清掃は、作業した場所がきれいになるため、成果が目に見えやすい仕事です。

「自分が何をしたのか分かりやすい仕事の方が達成感を持ちやすい」という方には合う場合があります。

一方で、人の出入りが多い場所や音がある環境では疲れる方もいます。実際の作業場所を見学時に確認すると安心です。

2-6.ものづくりやハンドメイド

ものづくりやハンドメイド作業を行う事業所もあります。

  • アクセサリー制作
  • 小物づくり
  • 装飾品の制作
  • 商品の組み立て
  • ラッピング

手を動かすことが好きな方や、完成したものが目に見える方がやりがいを感じやすい方には、興味を持ちやすい仕事です。

一つの作業へ集中することが気持ちの切り替えにつながる方もいます。

2-7.複数の作業を組み合わせる

一つの仕事だけを長時間続けると疲れやすい方の場合、複数の作業を組み合わせられる事業所が合うこともあります。

例えば、午前中は商品の検品、午後はパソコン入力というように仕事を変えることで、集中しやすくなる場合があります。

軽作業とパソコン作業の両方を経験することで、自分に向いている仕事を見つけやすくなることもあります。

確認しておきたいこと

実際に行われている作業や仕事の種類、作業時間、仕事量は事業所ごとに異なります。「精神障害のある方に向いている」と仕事内容だけで判断せず、見学や相談を通して、自分の体調や特性に合うか確認しましょう。

3.安定して通うためのサポート体制の重要性

精神障害のある方がB型事業所を選ぶときは、仕事内容と同じくらい支援体制も重要です。

興味のある仕事があっても、体調について相談しにくかったり、困ったときに助けを求めにくかったりすると、通所そのものが負担になることがあります。

「どんな仕事ができるか」とあわせて、「困ったときにどのような支援を受けられるか」を確認しましょう。

3-1.体調を相談しやすいか

精神面や体調には波があることがあります。

「今日は少し集中しにくい」「昨日あまり眠れなかった」「人が多い場所にいると疲れやすい」といったことを、職員へ伝えやすい環境か確認しましょう。

体調が大きく崩れるまで我慢するのではなく、小さな変化の段階で相談できれば、作業方法や休憩について早めに相談できることもあります。

3-2.作業量を相談できるか

体調に波がある方にとって、その日の状態について相談できることは大切です。

例えば、事業所の支援方針や作業状況によっては、休憩を入れたり、仕事内容について相談したりできる場合があります。

どの程度の調整が可能かは事業所によって異なるため、見学時に具体的に確認してください。

3-3.休憩しやすい環境か

作業中に疲れを感じたとき、どのように休憩を取るのかも確認しておきたいポイントです。

事業所によっては、決まった休憩時間だけでなく、本人の状態について相談しながら対応する場合があります。

「疲れていても自分から言い出しにくい」という方は、休憩したいときにどのように職員へ伝えるかを、あらかじめ相談しておく方法もあります。

3-4.作業説明が分かりやすいか

体調によっては、一度聞いた説明を覚えにくかったり、複数の指示を同時に受けると混乱したりすることがあります。

そのような場合は、仕事の説明方法も大切です。

  • 一つずつ順番に説明してもらえる
  • 完成した見本を見せてもらえる
  • 作業手順書を確認できる
  • 分からないところを質問できる
  • 作業開始前に今日することを確認できる

口頭での説明だけより、写真や見本、チェック表がある方が分かりやすい方もいます。

自分が理解しやすい方法が分かっている場合は、見学や利用相談の際に伝えてみましょう。

3-5.困ったときに相談できるか

仕事をしていると、入力を間違えたり、商品の入れ方を間違えたりすることもあります。

失敗したときに強い不安を感じる方もいるかもしれません。

そのようなときに職員へ相談し、「どこで間違えたのか」「次はどうすれば分かりやすいか」を一緒に確認できる環境であれば、次の作業にも取り組みやすくなります。

ミスを一度もしないことだけではなく、困ったときに報告し、相談できることも仕事を続けるうえで大切です。

就労継続支援B型のサービス内容について詳しく知りたい方は、大阪市の就労継続支援B型|だいこん畑もご覧ください。

4.無理なく長く続けるための事業所の探し方

自分に合うB型事業所を探すときは、ホームページに掲載されている仕事内容だけで決めないことが大切です。

実際の作業環境、職員の雰囲気、人との距離感、通いやすさなども確認しましょう。

4-1.希望する働き方を整理する

事業所を探す前に、自分がどのように働きたいのかを簡単に整理してみましょう。

  • 静かな環境で仕事をしたい
  • パソコン作業をしてみたい
  • 軽作業を中心に取り組みたい
  • 一つの仕事を黙々と進めたい
  • 複数の仕事を試してみたい
  • 人との関わりが少ない仕事から始めたい
  • 自分のペースで働き方を考えたい

すべてを明確に決める必要はありません。「これは一度やってみたい」「こういう環境は少し苦手」という程度でも、事業所を比較するときの参考になります。

4-2.ホームページで確認する

まずは事業所のホームページで、どのような仕事や支援を行っているか確認してみましょう。

  • 具体的な仕事内容が掲載されているか
  • 実際の作業写真があるか
  • 1日の流れが分かるか
  • どのような支援を行っているか
  • 事業所の場所やアクセスが分かるか

「軽作業あり」「パソコン作業あり」といった表記だけでは、実際の仕事内容までは分かりません。

どのような商品を扱っているのか、パソコンでは何をしているのかなど、できるだけ具体的な情報を確認してみましょう。

4-3.通いやすさを確認する

仕事内容が自分に合っていても、通所することが大きな負担になると、継続が難しくなる場合があります。

  • 自宅からの距離
  • 電車やバスの乗り換え
  • 最寄駅から事業所までの距離
  • 通勤時間帯の混雑
  • 送迎の有無や利用条件

人混みや電車の乗り換えに強い疲れを感じる方の場合、仕事内容だけではなく「通うまでの負担」も事業所選びの重要な条件になります。

だいこん畑の各事業所については、事業所一覧から確認できます。

4-4.見学で雰囲気を確認する

ホームページだけでは分からないことも多いため、できれば利用を決める前に見学することをおすすめします。

見学するときには、実際に働いている利用者だけではなく、作業スペースや職員の様子なども見てみましょう。

  • 作業場所は落ち着けそうか
  • 周囲の声や作業音は気にならないか
  • 利用者同士の距離感はどうか
  • 職員へ質問しやすそうか
  • 実際にどのような仕事をしているか
  • 休憩できる環境があるか

条件だけを見ると問題がなくても、実際に行ってみると「少し落ち着かない」「思っていたより安心できる」など、感じ方が変わることがあります。

自分がその場所で働いている姿を想像できるかという視点でも確認してみましょう。

4-5.見学時に質問する内容

見学の際には、自分が不安に感じていることをできるだけ具体的に質問しましょう。

  • 現在どのような仕事がありますか?
  • 精神障害のある方も利用していますか?
  • 体調について相談できますか?
  • パソコン作業はありますか?
  • 未経験でもできる仕事はありますか?
  • 作業中に疲れた場合は相談できますか?
  • 分からないときは職員へ質問できますか?
  • 作業内容について相談できますか?
  • 1日の流れはどのようになっていますか?
  • 利用開始までにはどのような流れがありますか?

特に、「できる仕事があるか」だけではなく、「その仕事を続けるための支援を受けやすいか」も確認することが大切です。

A型・B型など、どの福祉サービスが自分に合っているか分からない方は、就労継続支援A型・B型などの福祉サービス比較も参考にしてください。

事業所選びのポイント

「やりたい仕事があるか」だけではなく、「無理なく通い続けられそうか」も大切です。仕事内容、支援体制、事業所の雰囲気、通いやすさを総合的に確認しましょう。

5.精神障害のある方のB型利用でよくある質問

Q.毎日通える自信がありません

利用方法や通所について相談できる場合があります。現在の生活リズムや体調を事業所へ伝え、どのような利用方法が可能か確認してください。

最初から無理をするのではなく、自分にとって継続しやすい利用方法を考えることが大切です。

Q.人と話すことが苦手でも利用できますか?

B型事業所には、一人で進める軽作業やパソコン作業など、人との会話が比較的少ない仕事もあります。

ただし、作業についての報告や職員との相談など、必要なコミュニケーションはあります。どの程度人と関わる仕事なのかを見学時に確認しましょう。

Q.集中力が続かなくても仕事はできますか?

集中できる時間は人によって異なります。

短い時間で区切って作業したり、途中で別の仕事へ変更したりすることで取り組みやすくなる場合もあります。自分がどのくらいの時間なら集中しやすいのかを、実際の作業を通して知っていくことも大切です。

Q.仕事を失敗するのが怖いです

初めて行う仕事では、分からないことや間違えることがあります。

大切なのは、分からないまま進めるのではなく、職員へ確認することです。

作業方法を質問できるか、見本やマニュアルが用意されているかなども、事業所を選ぶときに確認してみましょう。

Q.自分に向いている仕事が分かりません

最初から自分に合った仕事が分かっている必要はありません。

軽作業、パソコン作業、清掃、ものづくりなどを実際に経験することで、「この作業は疲れにくい」「この仕事なら集中できる」「この作業は楽しい」と感じるものが見つかる場合があります。

Q.利用する前に見学できますか?

利用を決める前に、事業所を見学して仕事内容や雰囲気について確認する方法があります。

利用開始までの詳しい流れについては、就労継続支援の利用・応募までの流れをご覧ください。

まとめ|自分に合う仕事内容と環境の両方を確認しよう

精神障害のある方が就労継続支援B型の仕事を選ぶときは、「どの仕事がおすすめか」だけで判断するのではなく、自分の体調や特性に合った働き方を考えることが大切です。

B型事業所では、事業所によって次のような仕事があります。

  • 袋詰めやシール貼りなどの軽作業
  • 商品の検品や確認
  • パソコンでのデータ入力
  • 画像加工やネットショップ関連作業
  • 清掃
  • ものづくりやハンドメイド

同じ精神障害のある方でも、得意なことや負担を感じる場面はそれぞれ違います。

黙々と作業する方が落ち着く方もいれば、職員と確認しながら進めた方が安心できる方もいます。

また、仕事内容だけでなく、体調について相談しやすいか、作業の説明が分かりやすいか、困ったときに職員へ質問できるかといった支援環境も確認しておきたいポイントです。

ホームページを見るだけで決めず、実際に事業所を見学し、仕事内容や事業所の雰囲気を確認しましょう。

「どれだけ仕事ができるか」だけではなく、「この環境なら無理なく通えそうか」という視点で考えることが、自分に合った事業所選びにつながります。

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