大阪市で就労継続支援B型を検討している方のなかには、「実際にはどんな人が通っている?」「毎日どんなことをする?」「利用すると生活はどう変わる?」と気になっている方もいるでしょう。
就労継続支援B型は、一般企業などで雇用契約を結んで働くことが難しい方が、支援を受けながら自分の体調や生活状況に合わせて作業に取り組む障害福祉サービスです。
B型を利用したからといって、すべての方に同じ変化が起こるわけではありません。週1日から始める方もいれば、安定して複数日通所する方もいます。作業を中心に取り組みたい方もいれば、まずは生活リズムを整えることを目標にする方もいます。
この記事では、大阪市でB型の利用を検討している方が実際の利用をイメージできるように、1日の過ごし方、作業内容、利用を続けるなかで考えられる変化、職員の支援、工賃、利用開始までの流れ、事業所選びのポイントまで具体的に解説します。
この記事で分かること
- 就労継続支援B型ではどのように過ごすのか
- B型で行われている主な作業
- 利用を続けるなかで考えられる変化
- 職員から受けられる支援の例
- B型の利用開始までの流れ
- 自分に合うB型事業所を選ぶポイント
目次
1.就労継続支援B型とは
就労継続支援B型は、障がいや病気などの影響によって、一般企業や就労継続支援A型などで雇用契約を結んで働くことが難しい方が利用する障害福祉サービスです。
B型では原則として事業所と利用者の間に雇用契約を結びません。そのため、最低賃金が適用される給与ではなく、生産活動の収益などをもとに「工賃」が支払われます。
一方で、B型の目的は工賃を得ることだけではありません。
- 生活リズムを整える
- 決まった時間に外出する習慣をつくる
- 自分に合う作業を探す
- 働くための体力を少しずつつける
- 人との関わりに慣れる
- A型や一般就労など次の働き方を考える
利用目的は一人ひとり異なります。そのため、「毎日通わなければならない」「難しい作業ができなければならない」というサービスではありません。
現在の体調や生活状況を確認しながら、無理のないところから利用を始めることができます。
B型の対象者や利用条件について詳しく知りたい方は、就労継続支援B型はどんな人が利用するのかを解説した記事もご覧ください。
B型は自分のペースから始められる
一般就労と同じ働き方を最初から求めるのではなく、現在の体調や生活状況に合わせて利用方法を考えられることがB型の特徴です。
2.B型ではどんな1日を過ごす?
B型事業所での1日の流れは事業所によって異なります。
例えば、だいこん畑のB型では10時から作業を開始し、15時頃に作業を終了するなど、一定の時間のなかで作業や休憩を組み合わせています。
利用時間すべてを休憩なしで作業するわけではありません。本人の状態や作業内容に応じて休憩を取りながら進めます。
2-1.通所したら体調を確認する
事業所へ到着したら、必要に応じてその日の体調や睡眠、気分などを職員と確認します。
前日は問題なくても、当日に体調が悪くなることがあります。そのような場合は、作業量を減らす、負担の少ない作業へ変更する、休憩を増やすといった調整を行う場合があります。
体調が悪いことを我慢して作業するのではなく、職員へ伝えることも安定して利用を続けるための練習の一つです。
2-2.作業に取り組む
その日の担当作業を確認して作業を始めます。
初めての作業では、職員が手順を説明したり、実際の見本を見せたりしながら進めます。
一度の説明だけでは分かりにくい場合には、写真や手順書を使う、一工程ずつ説明するなど、本人に合う方法を探します。
2-3.休憩を取りながら続ける
集中できる時間は人によって違います。
1時間程度続けられる方もいれば、30分ごとに短い休憩を入れた方が安定する方もいます。
「長く作業できること」だけが目標ではありません。無理をせず、安定して続けられる方法を見つけることも大切です。

3.B型ではどんな仕事をする?
B型の作業内容は事業所によって大きく異なります。
代表的なものには、次のような作業があります。
- 商品の袋詰め
- シール貼り
- 検品
- 仕分け
- 組み立て
- 梱包・発送準備
- 清掃
- 農産物や水産物などの加工
- ハンドメイド商品の制作
- パソコンでのデータ入力
- 画像加工
- インターネット販売の出品・発送
3-1.得意な仕事が分からなくてもよい
利用開始時点で「自分に何が向いているのか分からない」という方もいます。
その場合は、複数の作業を体験しながら自分に合うものを探していきます。
例えば、本人はパソコン作業を希望していても、実際に取り組んでみると細かな検品作業の方が集中しやすいことがあります。
反対に、「パソコンは苦手」と思っていた方でも、決まった形式へのデータ入力であれば落ち着いて取り組める場合があります。
3-2.得意な工程を担当する方法もある
一つの商品を完成させる仕事でも、すべての工程を一人で担当する必要はありません。
例えばインターネット販売では、商品の確認、清掃、写真撮影、商品情報の入力、梱包、発送準備など複数の工程があります。
写真撮影が得意な方、入力が得意な方、梱包を丁寧にできる方など、それぞれの得意分野を生かして分担する方法があります。
だいこん畑での作業や利用方法については、就労継続支援B型のサービスページもご確認ください。
4.利用を始めて起こりやすい変化
B型を利用したからといって、必ず生活や体調が改善するわけではありません。
ただ、一定の予定を持ち、作業や人との関わりを続けるなかで、自分自身の変化に気づくことがあります。
4-1.外出する予定ができる
自宅で過ごす時間が長かった方にとって、週に1日でも「事業所へ行く」という予定ができることは生活の変化になります。
最初は週1日から始め、慣れてきたら週2日、週3日へ増やす方法もあります。
大切なのは、他の利用者と比べるのではなく、自分が無理なく続けられるペースを探すことです。
4-2.生活リズムを意識するきっかけになる
通所時間が決まると、「何時までに起きる」「何時に家を出る」といった生活上の目安ができます。
最初から毎日同じ時間に起きることが難しい場合でも、利用日に合わせて少しずつ生活リズムを調整する方法があります。
一方で、通所によって疲れが強くなる場合には、利用日数や時間を見直す必要があります。
4-3.自分の得意なことに気づく
仕事から長く離れていると、「自分には何もできない」と感じている方もいます。
しかし、作業を続けるなかで、「検品は間違いが少ない」「同じ作業を丁寧に続けられる」「パソコン入力が得意」など、自分の特徴に気づく場合があります。
仕事につながる強みは、特別な資格や高度な技術だけではありません。
決められた時間を守る、丁寧に確認する、困ったときに相談する、といった力も働くうえでは大切です。
4-4.小さな目標を達成できる
利用開始直後から大きな目標を立てる必要はありません。
- 週1日休まず通う
- 30分作業を続ける
- 分からないことを職員へ聞く
- 一つの作業手順を覚える
- 作業終了後に職員へ報告する
小さな目標から始めることで、自分の変化を確認しやすくなります。

5.職員から受けられる支援
B型では、利用者が一人ですべて判断して作業するわけではありません。
本人の状態に応じて職員が作業や利用について支援します。
5-1.作業手順を分かりやすく説明する
口頭説明だけでは分かりにくい場合は、実際に見本を見せたり、写真付きの手順書を使ったりする方法があります。
作業を細かな工程に分け、「まずここまで」と一つずつ確認することで取り組みやすくなる方もいます。
5-2.体調に合わせて作業量を調整する
日によって体調に波がある場合は、毎回同じ作業量を求めるのではなく、その日の状態に応じて調整することがあります。
「今日は少し疲れている」「昨日あまり眠れていない」といった状況を職員へ伝えることも支援を受けるうえで大切です。
5-3.本人と目標を確認する
B型では本人の状況や希望を確認しながら個別支援計画を作成し、支援を進めます。
「週3日安定して利用したい」「パソコン作業を覚えたい」「将来A型を利用したい」など、本人によって目標は異なります。
一度決めた目標に固定するのではなく、利用状況や本人の希望に変化があれば見直します。
6.家族や関係機関とも連携する
B型の利用では、本人と事業所だけでなく、必要に応じて家族や相談支援専門員、医療機関などと連携することがあります。
例えば、自宅では疲れが強く出ているものの、事業所では本人が無理をして「大丈夫です」と話している場合があります。反対に、事業所では安定して作業できていても、家族が本人の働くことに不安を感じているケースもあります。
本人の同意を踏まえながら、それぞれが把握している情報を共有することで、利用日数や作業量、生活面での支援を考えやすくなります。
6-1.家族と情報を共有する
家族と同居している場合、本人の帰宅後の疲れや生活リズムなど、事業所では見えない部分を家族が把握していることがあります。
必要に応じて、通所状況や本人の目標について共有しながら、無理のない利用につなげます。
6-2.相談支援専門員と連携する
障害福祉サービス全体の利用について相談する場合は、相談支援専門員が関わることがあります。
B型だけでなく、生活上の課題や他の福祉サービスも含めて考えたい場合は、計画相談支援へ相談する方法があります。
7.B型から次の働き方を目指せる?
B型を利用したからといって、必ずA型や一般就労へ進まなければならないわけではありません。
B型を自分に合った働く場所として長く利用する方もいます。
一方、利用を続けるなかで体調や生活リズムが安定し、「もう少し長く働きたい」「雇用契約のある働き方に挑戦したい」と希望が変わる場合もあります。
7-1.B型からA型を検討する
就労継続支援A型は、事業所と雇用契約を結んで働く障害福祉サービスです。
B型で安定して通所できるようになり、一定時間の勤務が可能になった場合などに、本人の希望に応じてA型を検討することがあります。
A型との違いについては、就労継続支援A型とB型の違いも参考にしてください。
7-2.一般就労を目指す場合
一般企業で働くことを希望する場合は、現在できていることと、就職に向けて必要な準備を整理します。
- 安定して通える日数
- 働ける時間
- 得意な作業
- 必要な職場配慮
- 報告・連絡・相談の方法
- 通勤できる範囲
一般就労後に職場での定着を支援するサービスとして、就労定着支援もあります。

8.工賃はどのくらいもらえる?
B型では、作業に応じて工賃が支払われます。
工賃額は全国一律ではなく、事業所の生産活動、受注単価、売上、必要経費、利用日数、作業時間、工賃の計算方法などによって異なります。
そのため、「B型なら毎月○円もらえる」と一律に考えることはできません。
事業所を比較するときは、平均工賃だけでなく、次の点も確認しましょう。
- 工賃は時間・日数・出来高のどれで計算するか
- どのような仕事をしているか
- 実際に自分が担当できそうな作業は何か
- 利用日数によって工賃がどう変わるか
工賃だけで事業所を決めるのではなく、通いやすさ、作業内容、体調への配慮なども含めて比較することが大切です。
大阪市のB型の工賃や工賃アップについて詳しく知りたい方は、大阪市のB型で工賃を上げる方法を解説した記事をご覧ください。
9.B型の利用開始までの流れ
B型を利用したいと思っても、すぐに利用開始となるわけではありません。
一般的には、事業所への相談や見学、必要な手続きを経て利用を開始します。
9-1.事業所へ相談する
まずは気になる事業所へ問い合わせます。
この時点で利用を決めている必要はありません。「B型が自分に合うか分からない」「週何日なら利用できるか聞きたい」といった相談でも構いません。
9-2.見学や体験をする
可能であれば、実際に事業所を見学し、作業内容や雰囲気を確認します。
体験利用ができる場合は、説明を聞くだけでは分からなかった作業の難しさや、職員への相談のしやすさなども確認できます。
9-3.利用手続きを進める
障害福祉サービスとして継続的にB型を利用するには、必要な手続きを行い、障害福祉サービス受給者証の交付を受ける必要があります。
具体的な手続きは本人の状況や自治体によって異なる場合があるため、区役所などの窓口や相談支援事業所へ確認してください。
9-4.利用開始後に目標を確認する
利用開始後は、現在の体調や希望を確認しながら個別支援計画を作成します。
最初から「一般就労する」といった大きな目標を設定する必要はありません。「週2日安定して通う」「新しい作業を一つ経験する」など、現在の状態に合った目標から始めます。
詳しい流れについては、利用・応募までの流れをご確認ください。
10.自分に合うB型事業所の選び方
B型事業所は、どこでも同じではありません。
作業内容、利用時間、事業所の雰囲気、支援方法、工賃などが異なります。
10-1.希望する作業があるか
パソコン作業を希望しているのに軽作業しかない事業所では、利用開始後に希望との違いを感じる可能性があります。
反対に、最初は希望していなかった作業でも、体験してみると自分に合う場合があります。
できれば実際の作業を見たり体験したりして判断しましょう。
10-2.利用日数や時間が合うか
週5日の利用を前提としている事業所もあれば、週1日・短時間から相談できる事業所もあります。
現在の生活リズムや体調を考え、無理なく始められるか確認しましょう。
10-3.職員へ相談しやすいか
作業内容だけでなく、困ったときに相談できる環境かどうかも重要です。
見学時には、職員の説明の仕方や利用者との接し方も確認してみましょう。
10-4.通い続けられる場所か
自宅から事業所まで遠過ぎると、通所そのものが負担になる場合があります。
交通手段、所要時間、送迎の有無なども含めて検討します。
だいこん畑の各事業所については、事業所一覧から確認できます。
11.B型が合わないと感じたら?
利用を始めてから、「思っていた作業と違った」「通所日数が負担になってきた」「人が多い環境で疲れる」と感じることもあります。
その場合、すぐに「自分にはB型が合わない」と決める必要はありません。
まずは何が負担になっているのかを整理します。
- 利用日数が多過ぎる
- 利用時間が長い
- 作業内容が合わない
- 休憩が不足している
- 職員へ相談しにくい
- 通所そのものが負担になっている
利用日数を減らす、作業を変更する、休憩を調整するなどで続けやすくなる場合があります。
それでも合わない場合は、別のB型事業所を見学したり、A型や他の支援サービスを含めて相談したりする方法があります。
無理に一つの事業所へ合わせる必要はありません
B型事業所にはそれぞれ特徴があります。作業内容や雰囲気が合わないと感じた場合は、本人の希望を整理しながら別の選択肢を検討することもできます。
12.見学・体験で確認したいこと
ホームページだけでは、実際の事業所の雰囲気までは分かりません。
利用を決める前に見学し、気になることを確認することをおすすめします。
- どのような作業がありますか
- 未経験でも取り組めますか
- 週何日から利用できますか
- 短時間から始められますか
- 体調が悪い日は作業量を調整できますか
- 休憩はどのように取りますか
- 工賃はどのように計算しますか
- 昼食や送迎はありますか
- 将来A型や一般就労を目指すこともできますか
質問したときの職員の説明が分かりやすいか、自分が落ち着いて過ごせそうかなども確認してみましょう。
その場ですべて決める必要はありません。複数の事業所を見学して比べる方法もあります。
13.B型利用のよくある質問
Q1.毎日通わないといけませんか?
必ずしもすべての方が週5日利用するわけではありません。事業所の受け入れ方針や本人の状況にもよりますが、週1日や短時間から相談できる場合があります。
Q2.仕事をした経験がなくても大丈夫ですか?
就労経験がない方でも利用を検討できます。実際の作業を経験しながら、自分に合う仕事や必要な支援を確認していきます。
Q3.作業が遅くても利用できますか?
作業の速さだけでB型の利用可否が決まるわけではありません。本人に合う工程や説明方法を確認しながら取り組みます。
Q4.体調に波があっても利用できますか?
体調に波がある方もB型を利用しています。ただし、具体的な利用方法は本人の状態や事業所によって異なります。利用日数や作業時間について事業所へ相談しましょう。
Q5.ずっとB型を利用してもよいですか?
B型には一律の利用期間が定められているサービスではありません。本人の希望や状況を確認しながら利用を継続します。A型や一般就労を希望するようになった場合は、次の働き方について相談することもできます。
Q6.家族だけでも相談できますか?
事業所によっては、ご本人だけでなく家族や相談支援専門員などからの相談も受け付けています。本人がすぐに見学へ行くことに不安がある場合は、まず家族が相談する方法もあります。
Q7.利用するか決める前に見学できますか?
見学や相談を受け付けている事業所があります。実際の作業内容や雰囲気を確認してから利用を検討すると、自分に合うか判断しやすくなります。
まとめ
就労継続支援B型は、障がいや病気などによって一般企業などで働くことが難しい方が、支援を受けながら自分のペースで作業に取り組める障害福祉サービスです。
- B型では本人の体調や状況に合わせて利用方法を考える
- 軽作業・パソコン・販売など事業所によって作業内容が異なる
- 利用を通じて生活リズムや得意な作業を確認できることがある
- 職員の支援を受けながら作業や目標に取り組む
- 必要に応じて家族や関係機関とも連携する
- B型を継続することも、A型や一般就労を検討することもできる
- 事業所選びでは工賃だけでなく作業・利用時間・支援体制も確認する
B型の利用を検討するときは、「どの事業所が一番良いか」ではなく、「現在の自分にどの事業所が合うか」という視点で比較することが大切です。
気になる事業所があれば、まずは見学し、作業内容や利用時間、支援方法について実際に確認してみましょう。
大阪市で就労継続支援事業所を
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だいこん畑で
一緒に考えませんか?
だいこん畑では、
大阪市内で就労継続支援A型・B型の
事業所を運営しています。
体調や生活リズム、得意なこと、
希望する働き方を確認しながら、
無理のない利用方法をご案内します。
利用するか決まっていない段階でも、
見学や相談だけで問題ありません。
ご本人だけでなく、ご家族、相談支援専門員、
医療機関などからのご相談も
受け付けています。